特定親族特別控除 計算ツール【令和8年分対応】

19歳〜22歳の子(大学生など)のバイト年収を入れるだけで、親が受けられる控除の額と、親の所得税がどれくらい変わるかの目安が分かります。

制度情報 最終確認日: 2026年10月2日(国税庁タックスアンサーNo.1177・令和8年度税制改正にもとづく)

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⚠️ 令和8年度税制改正で、扶養の所得要件が58万円から62万円に、給与所得控除の最低保障額が74万円(特例分を含む)に引き上げられました。そのため令和8年分(2026年)は、子の給与収入が約159万円まで控除が満額(63万円)、約197万円まで段階的に控除が残ります。本ツールは給与収入のみの場合の目安です。正確な適用は国税庁「No.1177 特定親族特別控除」・勤務先の年末調整担当でご確認ください。

特定親族特別控除とは?大学生のバイトの壁はどう変わったか

これまで、大学生などの子のバイト代が一定額(いわゆる103万円)を超えると、親は「特定扶養控除」(63万円)をまるごと受けられなくなり、世帯の税負担が急に増えるという問題がありました。これを緩和するために令和7年度税制改正で創設されたのが「特定親族特別控除」です。子の収入が扶養の範囲を超えても、合計所得金額が123万円以下であれば、親は収入に応じて段階的に控除を受けられます。

さらに令和8年分からは、扶養の所得要件と給与所得控除の最低保障額が引き上げられたため、控除が満額残る子の年収の目安は約159万円、控除がゼロになる目安は約197万円になりました。ただし、親の健康保険の扶養(19〜22歳は年収150万円未満)は別の制度なので、税金だけを見て働く時間を増やすと、社会保険の扶養から外れてしまう点に注意が必要です。

親が受けられる控除額を計算

項目金額

子の合計所得金額は「給与収入 − 給与所得控除」で計算しています(給与以外の所得がない前提)。親の所得税への影響は「控除額 × 親の所得税率 × 1.021(復興特別所得税)」で計算した概算です。住民税にも同様の控除がありますが、控除額が異なるため含めていません。

子の年収別 控除額の早見表(19〜22歳)

子の合計所得金額給与収入の目安(令和8年分)給与収入の目安(令和7年分)親の控除額

合計所得金額が扶養の所得要件以下(令和8年分は62万円以下、令和7年分は58万円以下)の場合は「特定扶養控除」、それを超えて123万円以下の場合は「特定親族特別控除」になります。出典: 国税庁 No.1177 特定親族特別控除

計算例: 令和8年分・子のバイト年収150万円・親の所得税率10%の場合

デフォルトで入力されている条件で計算してみます。

項目値
子の給与収入1,500,000円
給与所得控除(最低保障額)▲740,000円
子の合計所得金額760,000円
適用される控除特定親族特別控除(62万円超85万円以下)
親の控除額630,000円(満額)
親の所得税の軽減額の目安(63万円×10%×1.021)約64,323円

年収150万円なら、税金の上では親の控除は満額のままです。一方、19〜22歳の社会保険の扶養は年収150万円未満が目安のため、ちょうど150万円以上になると親の健康保険の扶養から外れる可能性があります。シフトを増やす前に、社会保険の扶養のラインも確認しておきましょう。

次のステップ

子ども本人の住民税・所得税や社会保険の扶養も含めた「扶養の壁」をまとめて確認したり、時給から月に何時間まで働けるかを逆算したりできます。

年末調整で控除を受けるには

  1. 子のその年のバイト収入を見積もる。1月〜12月に支払われる給与の合計です(通勤手当などの非課税の手当は除く)。12月に働いた分でも、支払いが翌年1月になる給与は翌年の収入になります。
  2. 勤務先に申告書を出す。年末調整のときに「給与所得者の特定親族特別控除申告書」に、子の氏名・生年月日・所得の見積額などを書いて提出します。
  3. 見積もりと実際の収入がずれたとき。年末調整の後に子の収入が確定して金額が変わった場合は、勤務先で年末調整をやり直してもらうか、確定申告で訂正します。

子のバイト先が複数ある場合は、すべての給与の合計で考えます。子の源泉徴収票(翌年1月ごろに受け取る)で「支払金額」を確認すると確実です。

税金と社会保険、2つの「扶養」を分けて考える

特定親族特別控除は、親の所得税・住民税が安くなる税金の制度です。一方、子が親の健康保険の扶養に入れるかどうかは社会保険の制度で、基準が別にあります。19歳以上23歳未満の子は、年間の収入見込みが150万円未満であることが健康保険の扶養の目安です(2025年10月から。それまでは130万円未満)。

税金の控除は収入に応じて段階的に減るのに対し、健康保険の扶養は基準を超えると外れて、子が自分で国民健康保険などに入る必要があります。バイトの収入を決めるときは、両方を確認しておきましょう(扶養の壁チェッカー)。

よくある質問

特定親族特別控除とは何ですか?

令和7年度税制改正で新しくできた所得税の控除です。19歳以上23歳未満の子など(特定親族)のアルバイト収入が増えて扶養控除の対象から外れても、合計所得金額が123万円以下であれば、親などが収入に応じて段階的に控除を受けられます。いわゆる「大学生のバイトの壁」を緩和するための制度です。

子どものバイト代がいくらまでなら、親は控除を満額(63万円)受けられますか?

令和8年分(2026年)は、子の給与収入が約159万円(合計所得金額85万円)以下なら63万円の控除を満額受けられます。令和7年分(2025年)は約150万円以下です。それを超えると控除額が段階的に減り、令和8年分は約197万円(令和7年分は約188万円)を超えるとゼロになります。

特定扶養控除と特定親族特別控除は何が違いますか?

子の合計所得金額が扶養の所得要件以下(令和8年分は62万円以下、給与収入なら約136万円以下)なら従来どおり「特定扶養控除」(63万円)、それを超えて123万円以下なら「特定親族特別控除」(最大63万円・段階的に減少)の対象になります。どちらか一方だけが適用されます。

税金の控除は満額でも、社会保険の扶養は大丈夫ですか?

別の制度なので注意が必要です。19歳以上23歳未満の子が親の健康保険の扶養に入れるのは、2025年10月から年収150万円未満が目安です(交通費なども含む見込み年収で判定)。令和8年分は税金上は159万円まで控除が満額でも、社会保険の扶養は150万円で外れる可能性があるため、実質的には150万円が意識すべきラインになります。

年齢はいつの時点で判定しますか?

その年の12月31日時点の年齢で判定します。たとえば令和8年分なら、2026年12月31日時点で19歳以上23歳未満の人が対象です。

控除を受けるにはどうすればいいですか?

会社員の親であれば、年末調整で「給与所得者の特定親族特別控除申告書」(扶養控除等申告書とは別)を勤務先に提出します。年末調整で申告しなかった場合や自営業の場合は、確定申告で受けることができます。

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